Ubuntu Linux + gfortran

Ubuntu Linux は,Debian GNU/Linuxから派生したLinuxディストリビューションです.使いやすさが重視されたディストリビューションで,Linuxの数多くのディストリビューションのなかでも特に利用者の多いディストリビューションのようです.Microsoft WindowsでLinuxを動作させるWindows Subsystem for Linux 2 (WSL2) のデフォルトディストリビューションでもあります.

Ubuntu LinuxはDebianの派生であり,またUbuntuからさらに派生したディストリビューションも多数あります.有名で利用者が多いものに,DebianのほかLinux Mintが挙げられます.それら関連ディストリビューションでは,同じ apt コマンドによるパッケージ管理システムが導入されている場合が多く,以下のビルド方法がそのまま使える必要があります.

Ubuntuにおけるビルド

apt コマンドによる関連パッケージのインストールには管理者権限が必要です.Ubuntu Linuxでは sudo コマンドにより管理者としてコマンドを実行します.

# まずパッケージ一覧を最新の状態にする
$ sudo apt update
# 関連ライブラリ 
$ sudo apt install gfortran
$ sudo apt install openmpi-bin libopenmpi-dev
$ sudo apt install netcdf-bin libnetcdf-dev libnetcdff-dev

Ubuntuにおいては,MPIライブラリであるOpenMPIやNetCDFが,実行ファイルのパッケージ(**-bin)とコンパイル時にリンクするライブラリ群(lib**-dev)に分かれています.原則として両方のインストールをお勧めします.

Note

実はnetcdf-bin はNetCDFファイルに関する実行プログラムで,OpenSWPCのビルドそのものには不要です.ですが,OpenSWPCの入出力ファイルであるnetcdfファイルの内容を確認できる ncdump コマンドが含まれるため,これもあわせてインストールしておくことをお勧めします.

# curlコマンドでダウンロードし,unzipで展開.
# もちろんブラウザからダウンロードしてダブルクリックして展開しても構わない
$ curl -OL https://github.com/OpenSWPC/OpenSWPC/archive/refs/tags/25.01.zip
$ unzip 25.01.zip
# ソースコードディレクトリに移動してビルド
$ cd OpenSWPC-25.01/src
$ make arch=ubuntu-gfortran

これですべてのシミュレーションコードと関連ツールに関するビルドが走り,しばらくすると ./bin/ ディレクトリ以下に実行ファイルが生成されます.

Ubuntu Linux + intel compiler

To be available soon!