新規利用時の設定

Published

March 2, 2025

Abstract
EICは「国立大学法人、公、私立大学および国、公立研究機関の教員・研究者又はこれに準じるもので、利用目的が地震・火山・防災の関連分野の研究遂行にかかわるもの」(東京大学地震研究所 EIC計算機システムWebページより)であれば,東京大学の所属でなくとも利用できます.ここでは,アカウントの作成から初回ログインまでの手順を説明します.

アカウントの申請

EICを使うためには,EIC計算機システム利用申請 から申請します.

学生から申請する場合は,指導教員の連絡先を入力する必要があります.また,簡単な研究目的を記入する欄もあります.

申請して数日すると,地震研究所の担当者からアカウント通知ファイルが届きます. そのパスワードにユーザー名と初期パスワードが書かれています.

Important

「なまず便」からは短期間しかダウンロードできません.後で使おうと放置していると利用できなくなってしまいます. また,このファイルは重要です.捨てずに保管しておいてください.

この初期パスワードで,公式マニュアルにアクセスできます.

初回ログインまで

EICには公開鍵暗号でアクセスします.この方式では

  1. 手元PCで公開鍵ファイルと暗号鍵ファイルを作成
  2. 公開鍵ファイルをEICに登録(初回はウェブシステムから)

という手続きを取る必要があります.

Note

EICには大学(ac.jp)と政府(go.jp)ドメインの接続元からしか接続できないという仕組みがあります. しかし,セキュリティのため接続元を明らかにしないポリシーなどの理由で,大学等からでもアクセスできない場合があります.

そのような場合は,地震研究所日本列島モニタリングセンターと相談して個別対処(たとえば特定のIP番号のマシンからの接続を受け付けてもらうようにする)してもらうこともできるようです.詳しくは地震研究所の担当者にご相談ください.

他に,別途東大情報基盤センターのスパコンのアカウントを持っているのであれば,そこを経由してEICに接続する方法もあります.詳しくは こちら を参照してください.

もし公開鍵が作成済みでなかったら,こちらの説明をもとに作成してください.

公開鍵の登録

https://eic-support.eri.u-tokyo.ac.jp:20000 にWebブラウザからアクセスして,パスワード通知にあるユーザー名とパスワードでログインします.

左側メニューから SSH Configuration を選び,Add a new SSH 2 authorized key ボタンを押します. すると,テキスト入力フィールドに遷移します.そこで,手元のターミナルから

cat ~/.ssh/id_rsa.pub

した結果を選択して,入力フィールドにコピー&ペーストし,Add Authorized Key ボタンを押します.

これで登録完了です.

EICへの接続

ターミナルで ssh コマンドにより接続します.アカウント通知にあるユーザー名を USERNAME として,

ssh -Y USERNAME@eic.eri.u-tokyo.ac.jp

あるいは

ssh -Y -l USERNAME eic.eri.u-tokyo.ac.jp

で接続できます.公開鍵にパスフレーズを設定していた場合には,接続時にそのパスフレーズの入力が求められます.

ログインができたら,まずは passwd コマンド

passwd

でログインパスワードを変更しておきましょう.ログインパスワードは公開鍵認証におけるパスフレーズとは独立です.異なるものを設定しても構いません.公式マニュアルへの接続にはログインパスワードのほうを用います.

接続元マシンの追加

EICに接続する最初の1台は上記の手続きに則って登録する必要がありますが,2台目からはより簡単です.新しく接続したいマシンで作成した id_rsa.pub ファイルの中身を,EICの ~/.ssh/authorized_keys~ は自分のホームディレクトリです)に追加するだけで接続できるようになります.1行あたり1エントリで,エントリの途中で改行してはいけません.

アカウントの更新

EICは年度ごとにユーザーを管理しており,年度末にはアカウントの更新が必要です.東京大学地震研究所から届くメールを見逃さないようにしましょう.アカウントを更新しないと,翌年度中に最終警告のメールが流れ,その後アカウントが削除されてしまいます.